葛川まち協役員会議事録 令和7年8月15日

 8月の葛川まちづくり協議会の役員会が開催されました。


日時:令和7812日 10時~12

場所:葛川コミュティーセンター2階会議室

出席者: 葛野 常満、飯島 政彦、上田 哲郎、宮嵜 源之、出雲 裕史、河野支所長、(書記)岡本

議題:

 ①学区要望の確認について

 ②特別委員会の設置について

 ③令和7年度 葛川文化祭の方向性について


配布資料:1)学区要望 2)特別委員会の設置について 3R7年度文化祭概要

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議題1 学区要望の確認について


【要望事項】

詳しい内容は資料を参照。


①国道367号線迂回路整備計画の策定について

②国道367号線の傾斜改善について

③ 葛川市民センターへのエレベーター設置について

(※この要望は令和2年度まで継続して提出していましたが、令和3年度からは見送っていました。今回、改めて復活させたいという趣旨です。)

④ デマンドタクシーのダイヤ改正について

⑤ 地域おこし協力隊の要請について

⑥ 防災・空き家利活用のための里道の確保について

(※本件は総会後に「連合会として要望を出してほしい」と依頼されたものです。特定の場所を指すのではなく、葛川地域全体の問題として要望するため、あえて具体的な場所は記載せず、このような表現に留めています。)


(学区要望の提出先について)

A: 提出は19日ですね。要望書はどのように提出されますか?

F: 封筒に入れて支所職員の方にお渡しします。提出後は、内容に応じて各担当課に振り分けられます。

2番の「傾斜改善」は、土木課。

3番の「エレベーター設置」は、自治協働課。

4番の「デマンドタクシー」は、地域交通政策課。

5番の「地域おこし協力隊」は、企画調整課。

6番の「里道の確保」は、道路河川管理課。

1番の「迂回路整備」は、国道ではないため、道路河川管理課や危機防災対策課など。

(①②国道と県道について)

質問者: 国道とあるのは、県が管理する国道ですね。

回答者: はい。ただし、1番の迂回路については市道や林道も含まれるため、市の管轄になります。国道そのものを整備するという話ではなく、国道以外の迂回路を整備してほしいという要望です。したがって、県に提出するのは2番の国道傾斜改善のみかと思われます。

(要望書の文体統一)

B: 要望書の文末表現が統一されていない点が気になります。要望の強い意志を示す意味でも「要望します」といった形で統一する方が良いのではないでしょうか。

宮嵜: 確かにそうですね。、表現を統一しましょう。

(⑥里道の確保について)

B: 集落内の道の整備を要望するに当たって、要望をより具体的にするために葛川の里道の図面も提出しては。 (飯島)

D: 図面上道路じゃない道もある。すべて図面化するのは難しいのでは。

C:「この家を使うためにこの道を整備したい」というのを各村で出すのはどうでしょうか。

C:里道は90センチ幅で決まっています。広げて市道にするとなると4m幅30m長まで広げる必要があります。

飯島:勝手に舗装したら、舗装後に剥がせといわれたことがあり、大津市は市道を作るのに慎重になっています。

A:ある程度具体的な提案は必要なので、やっぱり各村でまとめてもらうのがいいのでは。

その他

・これは連合会全体の問題というより、各集落で「ここの道を拡幅したい」という具体的な要望をまとめてもらうべきでは。

・個別の案件に連合会が直接介入するのは難しい側面がある。


上記の経緯から「要望6番は今回は連合会からは出さず。各村から要望を出してもらう。」という形に決定しました。

(熊の対策について)

A: 先日の西北部連絡協議会で、クマの出没に関する要望が議題に上がりました。伊香立や大原などでも出没が相次いでおり、葛川だけの問題ではないため、北部ブロック共通の要望として提出したいとの話がありました。

これを受け、当初の有害鳥獣対策とは別に、クマの対策を求める文言を追加しました。

クマは有害鳥獣指定されていないためシカ・イノシシとは別の要望としています。

飯島:捕獲しても県の規定で近隣の県境に放すことになっており、また戻ってきてしまうのが現状です。大津市が杉の植樹をするのに山の上の方まで植えてしまったのも原因の一つでは。

A:熊とは別になりますが、県の自然環境課より猿の生態調査をさせて欲しいとの書面が各自治会長へ送られています。


(地域おこし協力隊と集落支援員の連携について)

補足説明: 先ほどの地域おこし協力隊とデマンドタクシーの件ですが、背景として、集落支援員の導入と密接な関係があります。

もともと大津市は、総務省の特別交付税を活用する地域おこし協力隊の導入に、「大津市は過疎地域ではないと」いう理由で難色を示しています。そこで、その代替案に近い形で集落支援員が導入された経緯があります。

大津市の担当者としては、「将来的に葛川に地域おこし協力隊を導入するための下準備として、まず集落支援員を配置した」というストーリーを描きたい意向があるようです。他地区から同様の要望があった際に、「葛川は以前から協力隊の要望があり、その準備段階として支援員を導入した特別なケースだ」と説明しやすくなるからです。

そこで、今回改めて協力隊の要望を提出しておくことが重要になります。

その上で、協力隊員に来てもらうには、具体的な活動メニューを用意しておく必要があります。その一つとして、カーシェア部分の運行を手伝ってもらうことを想定しています。

現在、途中まで来ているデマンドタクシーの便を仲平まで延伸してもらえれば、そこに協力隊が担うカーシェアを接続し、定期運行を拡充できるという構想です。


C: もし地域おこし協力隊の派遣が決まった場合、現在の支援員はどうなるのですか?

E: そのまま支援員として留任し、協力隊員は別で来てもらう形になります。

また隊員の住居として、空き家の活用などをさらに進める必要があります。


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議題2 特別委員会の設置について


E: 空家のセミナーに合わせてまち協正会員や公式LINEの登録状況などの報告を。

役員会の議題として、特別委員会の設置を提案します。検討いただきたいテーマは主に以下の3点です。

①会費徴収方法の見直しについて

現在、会費は自治連合会で集められ、そこから各団体へ助成金として配分されたり、まちづくり協議会へ事務委託費として支払われたりしており、お金の流れが複雑で分かりにくくなっています。これを、例えば「まちづくり協議会会費」として一元化するなど、より透明性の高い仕組みを検討してはと考えます。

② 基金の取り扱いについて

自治会とまちづくり協議会の両方に「基金」がありますが、その目的や使途が明確に定められていません。本来、基金は明確な目的を持って積み立てられるべきものです。この基金の取り扱いについて、ルールを整備する必要があります。


③ まち協代議員制度について

現在の代議員の役割や定数について、改めて検討する必要があると考えます。総会で地域の意見を代弁するという本来の役割を果たせるよう、例えば会員数に応じた定数の設定や、総会での発言機会の確保などを検討してはどうでしょうか。

(①~③についての意見)

これらの課題は、役員会だけで結論を出すには重すぎるため、特別委員会を設置して、適任者を集めて集中的に議論するのが望ましい。

特に会費の件は地域の方の理解を得られるよう慎重な議論が必要。

優先順位としては、まず会費と基金の問題から着手するのが現実的ではないか。

代議員制度については、現在の「各町1名」という規定に対し、会員数の多い集落から不公平だという意見が出る可能性も考慮すべき。

それだけ熱心に参加する人は多いのだろうか…

葛川の人口減少を鑑みて、地域の役と住民負担を増やさないように。


(意見交換)

E: 現在、まちづくり協議会(以下、まち協)の会計は、コミュニティセンターの委託料に関するものと、まち協補助金に関するものの2つに分かれています。これに自治連の会費をまち協の会計に入れて管理する形にしてはどうでしょうか。

B: そのためには、まず各団体がどのような規約で、どこからどのような補助金を得ているのかを正確に把握する必要があります。それらを整理した上でないと、まち協に移行した際に「(補助金の要件を満たせずに)もらえなくなった」という問題が生じかねません。

E:そのお金の流れをわかりやすい図にして提示する必要がありますね。

D: まち協の会計にまとめるという方針が決まれば、その旨を会計事務所にも相談し、適切な方法について助言をもらう必要があります。


(特別委員会のメンバー案について)

E: 特別委員会のメンバーとして、総会での発言内容などを踏まえ、以下の適任者の方々にお願いしたいと考えています。

また、まち協事務局からもどなたかにご参加いただきたいと思います。


(会計規程について)

まち協の会計処理のやり方などをまとめた会計規程(伊香立を参考に)を河野支所長が作成。

 ・会計規定の議論の持ち方

 ・鍵、通帳、判子の管理。

 ・各団体会計を四半期毎のチェック。

など、これから内容の調整を進めていきます。


(自然の家の管理について)

茅葺きの家の運営も振興協会からまち協へできないか。

F:自然の家は「まち協でもいいのでは」というスタンス。

B:建物の管理が支所から自然の家になった経緯がある。もともと大津市(文化財保護課)が管理していた。

 現在茅葺きの家の委託料は教育委員会→自然の家→葛川振興協会


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議題3 令和7年度 葛川文化祭の方向性について

(地域の方からの意見の共有)

D: 先日、文化祭について地域の方から話を聞く機会がありました。非常に熱い思いを持っておられ、要約すると以下のようになります。
 •まち協の方向性を示すべき: 文化祭を単なるイベントとして開催するだけでなく、「まち協がどこへ向かうのか」というビジョンを示し、住民が一体となって取り組めるような雰囲気を作ってほしい。
 •故郷への誇りを育む場として: 自身の息子さんがここで育つにあたり、この葛川という故郷に誇りを持てるような場所にしたいという強い思いがある。そのために、文化祭を「良い町だな」と実感できるような機会にしたい。
 •具体的な活動: すでに個人的に様々な人へ声をかけ、文化祭への参加や出店を呼びかけてくれている。例えば、ルストノさんや地域の飲食店にも働きかけを考えているとのこと。
このような熱意ある意見を無視するわけにはいきません。次回、第2回の実行委員会を開くにあたり、ただ「集まってください」と言うのではなく、まち協としての文化祭の位置づけや方向性を示した上で、議論を進めるべきと考えました。そのための叩き台として、本日配布した資料(文化祭の開催概要案)を作成しました。

(文化祭のあり方についての意見交換)

A: 文化祭は、体育祭や運動会といった「ハード面」のイベントとは異なり、個人の趣味や思考、頭の中で考えたものを形として発表する「ソフト面」の活動が中心です。住民が日頃取り組んでいる活動を発表する場を提供することが、本来の文化祭の役割だと考えます。
B: 大津市には体育協会があるように、文化協会という組織もあります。
ひとまずは住民の皆さんがやっている様々な活動、例えば絵手紙サークルのような活動の発表の場として、文化祭を位置づけるのが良いのではと思います。
B: そうですね。住民の中には、絵手紙だけでなく、楽器の演奏やピアノ、歌など、様々な趣味や特技を持った方がいらっしゃいます。そうした方々が発表できる場を設けることが、まち協として支援できることだと思います。
E: 発表したい人がいれば、その場を提供するというスタンスで良いのではないでしょうか。強制するのではなく、あくまでも自主的な参加を促す形が良いと思います。
: そうですね。住民の皆さんが主役であり、まち協はそれを手伝うという形ですね。


以上の議論の後、役員会は終了しました。

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